教皇フランシスコの呼びかけによる「平和のための祈りと断食の日」(灰の水曜日 3月2日)・「性虐待被害者のための祈りと償いの日」(四旬節第二金曜日 3月18日)
2022年2月25日(金)
教皇聖ヨハネ・パウロ二世来広41周年記念日
広島教区の兄弟姉妹の皆さん
広島教区 司教
アレキシオ 白浜 満
教皇フランシスコの呼びかけによる
「平和のための祈りと断食の日」(灰の水曜日・3月2日)
「性虐待被害者のための祈りと償いの日」(四旬節第二金曜日・3月18日)
+主の平和
来週、水曜日から、教会は、主の復活の祝いを準備していくための四旬節に入ります。
1981年に教皇聖ヨハネ・パウロ2世が来広して本日で41年になりますが、教皇来広の恵みに感謝し、その取り次ぎを願いながら、教皇フランシスコの呼びかけに応えて、2つのお願いをしたいと思います。
①「平和のための祈りと断食の日」(灰の水曜日・3月2日)
教皇フランシスコは、今週2月23日(水)の一般謁見において、ウクライナ情勢を深く憂慮し、来週3月2日(灰の水曜日)を、「平和のための祈りと断食の日」とするよう、全世界の教会に呼びかけられました。(これに合わせて、ミヤンマーの平和のためにもお祈りください。)
②「性虐待被害者のための祈りと償いの日」(四旬節第二金曜日・3月18日)
教皇フランシスコは、教会の聖職者による性的虐待、とくに未成年者に対する性的虐待の問題に真摯に対応して行くため、四旬節中、「性的虐待被害者のための祈りと償いの日」を設定することを望まれました。これを受けて日本の司教団は、毎年、「四旬節の第二金曜日」を「性的虐待被害者のための祈りと償いの日」とすることを決定し、「教区司教の呼びかけに従って、四旬節の間、あるいは前後の日曜日などを使って、祈りと償い、被害者の痛みを学ぶ機会を作る」ように指示しました。
広島教区においても、それぞれの小教区や修道院において協議をしていただき、当日(あるいは次の主日)に参加者に呼びかけて、上記の2つの意向に合わせてミサをささげ、また、共同祈願においても祈りを加えていただければ幸いです。また四旬節を通して、上記の2つの意向に合わせて、世界平和と新型コロナウィルス感染症で苦しむ人々のために、可能な範囲で、聖体礼拝、十字架の道行、ロザリオなどを祈りや、学び、愛の実践、犠牲などをささげてくださるように、お願いいたします。
ミサや教会の祈りのときの共同祈願において祈っていただくため、例文を掲載します。ご活用いただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
共同祈願の例文
①ウクライナとミヤンマーの平和のため
・ウクライナ情勢の安定を願って祈ります。武力によってもたらされる虐殺や破壊の苦しみ から人々を守り、勇気をもって対話による平和への道を選択し、実現していくことができますように。
・ミヤンマーの平和を願って祈ります。人々のいのちの尊厳が守られ、共通善が追求されるために、武力に頼るのではなく、互いの立場を理解し協力し合う態度をもって、一日も早く社会の秩序を回復していくことができますように。
②性虐待被害者のため
・さまざまなハラスメントによって傷つけられている方々が、その痛みと苦しみから解放され、癒しのためにふさわしい支援を受けることができますように。
・教会の聖職者によって引きこされたハラスメントによる被害者の方々が、その苦痛の声を自由に発し、その傷が癒されるために、必要な支援の手が差し伸べられますように。
最後になりましたが、2月23日に教区代表者会議の第2会期をオンラインで実施していただき、皆さんから貴重なご指導とご意見をいただくことができました。心より御礼を申し上げます。
教区代表者会議を受けて、復活祭を目処に公表する司教教書の修正のために役立てたいと思います。
本当にどうも有難うございました。