「再確認」 2022年度 教会活動のキーワード

広島教区は創立百周年という大きな節目(二〇二三年五月四日)を一年後に迎えようとしています。そのために白浜司教様より二〇二四年から十年間の広島教区の宣教司牧目標が示され、この方向性のもとに一致し、共に喜びを持って福音を伝える教会に成長していけるよう、呼びかけています。

1 司教教書の再確認
三つの「柱」から五つの「強調点」へ。「平和・きょうどう・養成」(二〇〇六年三末司教教書)の三つの柱から、教皇フランシスコが「ともに歩む教会のために― 交わり、参加、そして宣教」と言うテーマで、二〇二三年十月に世界代表司教会議(世界シノドス)を開催することを宣言されたことに応えて「平和・福音宣教・多文化共生・協働・養成」(二〇二二年白浜司教教書)の五つの強調点に進む。

2 典礼活動の再確認(あたたかさの源泉に立ち帰る)
「新しい典礼」。日本語のミサ式次第が改訂され、待降節第一主日(十一月二十七日)から実施されることになる。種々の面での不自由さや困難が予測されるが、これを機にミサの源泉を再確認しつつ混乱を乗り越えていく。

3 司牧活動の再確認(あたたかさを育む共同体をつくる)
「信徒のしおり」。祇園教会の広島教区移管に備えて、カトリックの信仰生活が分かる「信徒のしおり」の改訂版を用意し、内容を再確認する。なお、出版後十年を経過した『信者名簿』の改訂作業を進め、地区会を中心に祇園教会に属している信徒の現状を把握し共有する。

4 宣教活動の再確認(あたたかさを広げる教会を築く)
「信徒会館」。新しい居場所が出来た。ある信者が言った、「おトイレを貸して下さい」と。お家だと思えるにはまだ時間がかかるのか。この新居が信徒活動の求心力となるように。

祇園カトリック教会 主任司祭 李相源