待降節の話
待降節の話
今年の待降節は11月29日から12月24日までです。待降節はadvent (アドベント)とも呼ばれ、「到来する」という意味です。救い主イエス・キリストが生まれるのを待つ期間です。adventをもう少し分解するとad+venireから成り立ち、「到来に心を向ける」という意味ではないでしょうか。
救い主を待ち望む習慣は旧約聖書の「メシア」(救い主)待望に発しています。幾たびも周辺諸国の侵略や支配にさらされてきたユダヤの民は、その苦難の中から自分たちを解放するメシア到来への希望を結晶させてきました。その待たれたメシアがイエスなのです。イエスはマリアを母として、生まれました。そして、人々と生活を共にしながら、父である神を伝えたのです。父である神はあなたを愛しています。父はあなたの到来を待っています、と伝えて回りました。待降節は、人がイエス・キリストの誕生を待つ季節ですが、同時に神が私たちの到来を待っているのです。神を離れて私たちは生きてゆくことができません。帰れ。帰れ。とはエゼキエル書の神の言葉です。
わたしは悪しき者の死を決して喜ばない。むしろ、悪しき者がその道から
立ち帰って生きることを喜ぶ。立ち帰れ。立ち帰れ。 (エゼキエル33:11)